・アレ→→ロク(ニール)でロク視点。自己チュー兄貴。
・激短
好きです、という年下の青年に俺はいつも、うん、としか返さない。
真っ直ぐな眸で伝えてくる想いを、俺はいつも曖昧に誤魔化して受け流す。それでも欲しいというこの身体を、なんの躊躇いもなく差し出す俺はなんてロクでもない人間なんだろうなと自分でも思う。
だって、その想いを受け入れてしまえば必ずと言っていいほど、おまえに頼り、縋り、依存してしまう。なんとか保っている今のこの姿さえ崩してしまうだろう事は容易に想像できるから。
だからおまえの言葉も自分の気持ちも誤魔化して、今日も愛を囁いてくれるおまえを受け流す。
どうしたいのか、どうしたらいいのかなんて考えもしない。だから今日もいつも通りにこの身体を差し出す。
ヒドイ大人でごめんな。認めてしまったら、俺は俺でなくなってしまうような気がするから。
そんなことを考えてるなんてしったら、おまえはどうする?今まで通り、俺を好きでいてくれる?
そうやって思ってる辺り、結局は俺の心も決まっているんだけどな。
2008.09