・アレロク(ニール)
・挑発的な兄貴
・微エロな表現アリ(当社比・笑)



見下ろした銀灰色の瞳が驚愕に見開かれてる。
俺にしてみればこの瞳を見上げることの方がほとんどで、いつもと逆のシチュエーションに思わず高揚するのがわかる。
まるで誘うかのように乾いた己の唇をペロリと舐めれば、銀灰色の瞳は戸惑うように揺れた。
「・・・・・ロ、ロックオン?」
何がどうしてこうなっているのかわからないといった表情で、躊躇いがちに俺の名前を呼ぶ眼下の年下の青年に俺は思わずニヤリと卑下た笑みが零れた。
それもそうだろう。自室に招き入れた途端、言葉一つ交わさずにベッドに押し倒されたんじゃあ誰だって混乱する。ましてやいつもの逆パターンだ。

見下ろした顔に、くすり、と笑って触れるだけの口吻を送り、
「アレルヤぁ。」
と何かを強請るような甘えた声でその名前を呼んで、跨いだ身体に自身の下肢を擦り付けてやれば動揺していた瞳に情欲の色が色濃く浮かぶのがわかった。
「なぁ・・・・・しようぜ。」
決定的な誘い文句を口にしてやれば、情欲の色を浮かべた銀灰色の瞳は獲物を狙い澄ました捕食者のように鋭く光った。俺の計算通り。

さて、本当の捕食者は俺かおまえか、どっちなんだろうな。





2008.10